※本記事には広告(アフィリエイトリンク)を含みます。
※料金やプランの内容は変わることがあるので、申し込み前に公式サイトで最新の情報を確認してください。
AI音声の副業と聞くと、台本を貼り付けて生成ボタンを押すだけの仕事に見えますよね。
私も最初はそう思っていました。ただ、実際の案件を見ていくと、生成したあとにやることのほうが多いと分かってきます。読み間違いを探す。イントネーションを直す。数字や人名の読み方を確認する。前後のつながりを整える。この工程が仕事の中身です。
先に結論を書いておきます。ElevenLabsは、AI音声を自動で作ってくれる道具というより、ナレーション制作を効率化する道具として考えたほうが実務に近いです。
この記事では、実際にどんな案件があるのか、何を求められるのか、無料版と有料版で何が違うのかをまとめます。
この記事でわかること
- ElevenLabsを使った案件が実際にあるのか
- 生成したあとに何をするのか
- 無料版でどこまでできるか
- 副業として納品するならどのプランが必要か
- 自分の声そのものを収益化する仕組み
ElevenLabsとは?

ElevenLabsは、文章を入力すると、人が話しているような自然な音声をAIで作れるサービスです。
使い方はシンプルで、読み上げさせたい文章を入力し、声を選んで生成します。日本語にも対応していて、YouTubeのナレーションやショート動画、商品紹介、教材などの音声を作れます。
単に文章を読み上げるだけでなく、話し方や声の雰囲気を変えたり、自分の声をもとにVoice Cloneを作ったりできるのも特徴です。
たとえば、
台本を用意する → ElevenLabsで音声を生成する → 読み方やイントネーションを確認する → 必要な部分を修正して書き出す
という流れでナレーションを作れます。
無料プランもあるので、最初は実際に日本語を読ませて音質を試せます。ただし、無料プランには商用ライセンスが付かないため、副業としてクライアントへ納品する場合はStarter以上の有料プランが必要です。
では、このElevenLabsを使った仕事が実際にあるのか。ここから案件を見ていきます。
ElevenLabsを使った副業には本当に仕事がある?
あります。ランサーズ、クラウドワークス、ココナラで「ナレーション」「音声」「読み上げ」と検索すると、案件が出てきます。AI音声の使用を前提にした募集もあります。
仕事の内容としては、こういったものがあります。
YouTube動画のナレーション — 解説系チャンネルの音声を作ります。台本を受け取って音声化する形が多く、継続で依頼されることもあります。
ショート動画のナレーション — TikTokやReels、Shorts向けの短い音声です。1本あたりは短いぶん、本数が出ます。
商品・サービス紹介の音声 — 広告動画やLP用のナレーションです。
教材・解説コンテンツの音声 — eラーニングや社内研修の資料を音声化する仕事です。
AI動画制作の一部として — 画像生成、動画生成、音声、字幕、BGMまでを一式で請ける案件もあります。この場合、音声はあくまで工程の一つです。
実際の案件では何をする?
ここが一番のポイントです。実際の流れを書きます。
1. 台本を受け取る
クライアントから文章が送られてきます。分量はさまざまで、1万文字前後のまとまった台本を渡されることもあります。
2. 台本を音声用に整える
そのまま生成すると、うまく読んでくれない箇所が出ます。
数字の読み方(「1,000」を「せん」と読むか「いっせん」と読むか)、アルファベットの略語、人名や地名、記号。このあたりを、読ませたい形に書き換えておきます。
この作業を先にやっておくと、あとの修正が減ります。
3. ElevenLabsで生成する
声を選んで、台本を入れて生成します。ここは数分で終わります。
4. 最初から最後まで聞く
ここが省略できません。生成した音声を、頭から通して聞きます。
5. 読み間違いを探す
固有名詞、数字、専門用語。このあたりで読み方を間違えることがあります。
6. イントネーションを調整する
文末が不自然に上がる、間の取り方が変、感情の乗り方が内容と合っていない。こういう箇所を見つけます。
7. 必要な部分だけ再生成する
全体を作り直すのではなく、問題のある文だけ直して生成し直します。
8. 前後をつなぐ
部分的に再生成すると、つなぎ目が不自然になることがあります。音量や間を整えます。
9. 書き出して納品する
指定された形式(MP3、WAVなど)で書き出します。
生成そのものは数分ですが、4から8までが仕事の中心です。AIだから生成したら終わり、にはなりません。
AI音声副業の単価と現実
正直に書きます。AI音声単体の仕事は、低単価になりやすい面があります。
理由は単純で、生成そのものは誰がやっても数分で終わるからです。発注する側もそれを知っているので、単価はそこを基準に決められます。
実際の募集を見ると、ElevenLabs指定で7,000〜8,000文字程度の台本を音声化し、読み間違いやイントネーションを人の耳で確認してMP3で納品する案件が、本契約10,000文字あたり1,000円・トライアル500円で募集されていました。別の長期継続案件では、1本1,320円という例もあります。
単価だけを見ると高くはありません。だからこそ、生成時間ではなく、台本の整形・通し確認・修正・再生成まで含めた作業時間で見る必要があります。
大事なのは、報酬額だけを見ないことです。
報酬 ÷(台本の整形 + 生成 + 聞き直し + 修正 + 再生成 + 納品作業)
1万文字の台本なら、通して聞くだけでまとまった時間がかかります。読み間違いを探しながらなので、実際にはもっとかかります。生成時間だけで時給を計算すると、実態とかなりずれます。
とはいえ、単価が安いから意味がない、という話ではありません。1件あたりにかかる時間を短くできれば、続けられる仕事になります。 台本を整える段階で読み方を指定しておく、修正が入りやすい箇所を先に潰しておく。こうした工夫で、聞き直しと再生成の回数が減ります。
生成ボタンを押せるだけでは足りない
この仕事で価値になるのは、自然な音声かどうかを判断できることです。
生成した音声を聞いて、どこが不自然かを見つけられるかどうか。ここが分かれ目になります。
チェックする箇所を挙げておきます。
- 人名の読み方
- 地名の読み方
- 数字の読み上げ方
- アルファベットや略語
- 句読点での間の取り方
- 文章の区切り
- 文末のイントネーション
- 感情や勢いが内容に合っているか
案件の募集要項にも、「人の耳で確認」「違和感があれば再生成」といった条件が書かれていることがあります。つまり、クライアント側も生成しただけでは使えないと分かっていて、そのチェックを依頼しているわけです。
AI音声を作れることより、違和感を見つけて直せること。 仕事ではこちらが重要になります。
無料版でどこまでできる?
ElevenLabsには無料プランがあります。月に10,000クレジットが使えて、これは約10分程度の音声にあたります。
声を試したり、日本語の読み上げ精度を確認したり、操作を覚えるには十分です。実際、まずここで触ってみるのがいいと思います。
ただし、無料プランには商用利用のライセンスが付きません。
これは副業を考えるうえで決定的です。無料プランで作った音声は、個人的な用途やテストには使えますが、次のような使い方はできません。
- クライアントに納品する
- 収益化しているYouTube動画に使う
- 広告や商品の宣伝に使う
また、無料プランではElevenLabsへの帰属表示(クレジット)が必要とされています。
つまり、無料プランは音質を確かめて操作を覚えるための場所です。仕事として納品する段階になったら、有料プランが必要になります。
副業で使うならStarter以上が入口
有料の入口がStarterプランです。月額6ドルで、ここから商用ライセンスが付きます。
Starterで使えるようになる主なものは、この3つです。
- 商用利用のライセンス — クライアント案件や収益化コンテンツに使えます
- 月30,000クレジット — 音声にすると約30分ぶんです
- Instant Voice Cloning — 短い音声サンプルから声を作れます
副業で納品するための商用ライセンスは、Starterから付きます。 まず小規模な音声制作から始めるなら、ここが有料プランの入口です。
ただ、クレジットは思ったより早くなくなります。1万文字の台本を音声化して、修正のために一部を作り直して、と繰り返すと消費が進みます。必要なクレジット量は案件によって変わるので、消費を見ながら上のプランを考える形になります。
Creatorにすると何が変わる?
Creatorプランは月額22ドル(初月は11ドル)です。変わるのは主に2つです。
クレジットが増える — 月121,000クレジットで、音声にすると約121分ぶんです。継続案件で毎月何本も作るようになると、ここが効いてきます。
Professional Voice Cloning — Instant Voice Cloningより精度の高い、本格的な声のクローンが作れます。自分の声を使ったナレーションを提供したい場合や、特定の声で統一したい継続案件で使います。
Creatorにすれば仕事が取れる、という話ではありません。 生成量が足りなくなったとき、本格的な声のクローンが必要になったとき。そのタイミングで検討するもの、と考えておいてください。
プランの比較
| プラン | 月額 | 月間クレジット | 音声の目安 | 商用利用 | Voice Clone |
|---|---|---|---|---|---|
| Free | $0 | 10,000 | 約10分 | × | ― |
| Starter | $6 | 30,000 | 約30分 | ○ | Instant |
| Creator | $22(初月$11) | 121,000 | 約121分 | ○ | Professional |
| Pro | $99 | 600,000 | 約600分 | ○ | Professional |
※上記は月払いの金額です。年払いにすると、実質の月額はStarterが$5、Creatorが$18.33、Proが$82.50になります。金額はドル建てで、為替や時期によって変わります。プランの内容も更新されるので、申し込み前に必ず公式サイトで確認してください。
なぜ副業なら有料版が必要になるのか
理由は一つで、商用利用のライセンスです。
無料版でどれだけ良い音声が作れても、それをクライアントに納品したり、収益化しているコンテンツに使ったりはできません。ここを知らずに納品してしまうと、規約違反になります。
使い分けを整理すると、こうなります。
無料版でやること — 音質を試す、操作を覚える、練習用の音声を作る
Starter以上でやること — クライアント案件、収益化しているYouTube、広告や商品紹介
まず無料で触ってみて、実際に案件を受ける段階になったら有料に切り替える。この順番で大丈夫です。
実際にElevenLabsを無料で試してみる
ここまで読んで「どんな音声が作れるのか試してみたい」と思ったら、まずは無料プランで実際に触ってみてください。
ElevenLabsは海外のサービスですが、サイトは日本語表示に切り替えられます。 初めて使う場合は、次の順番で進めます。
- 紹介リンクからElevenLabsを開く
- 画面に日本語への切り替え案内が表示されたら、**「日本語に切り替える」**をクリック
- 画面右上の**「ログイン」**をクリックして、アカウントを作成する
- ログイン後、右上の自分のアカウントアイコンをクリック
- メニューから**「サブスクリプション」**を開く
- Free・Starter・Creator・Proの料金と内容を確認する
操作する場所は、下の画像にまとめました。

最初から有料プランを選ぶ必要はありません。まずはFreeプランで実際に日本語の音声を作って、音質や操作感を確認するのがおすすめです。
無料プランでは月10,000クレジットまで利用できます。実際に副業としてクライアントへ音声を納品する段階になったら、商用ライセンスが付くStarter以上を検討してください。
有料期間中に作った音声は、解約後も使える?
ElevenLabs公式によると、有料プランを契約している期間中に生成したコンテンツは、解約後も商用利用できます。
ただし、解約してFreeプランに戻ってから新しく生成した音声には、商用ライセンスが付きません。つまり、いつ生成した音声なのかが大事ということです。
案件が入ったときだけ契約する、という使い方もできます。ただ、納品後に修正が来て作り直すことを考えると、案件が続いている間は契約を維持しておくほうが安全です。
▶ 【ElevenLabsの料金・プランを確認する】
AI音声だけより、動画まで作れると仕事の幅が広がる
案件を見ていると、音声単体より、動画制作一式のほうが金額が大きくなる傾向があります。
画像生成、動画生成、ナレーション、字幕、BGM、効果音、編集。これらをまとめて請ける案件です。この場合、音声制作は工程の一つになります。
実際に、ElevenLabsの音声生成を含むAIショートドラマ制作一式で、1本12,000円という募集もありました。これは音声だけの報酬ではなく、画像・動画・字幕などをまとめて制作する案件です。
ElevenLabsだけで完結する仕事ではありませんが、音声を自分で作れると、こうした案件に参加できる範囲が広がります。 動画編集ができる人が音声も内製できると、外注する必要がなくなるので、依頼する側から見ても頼みやすくなります。
音声から始めて、慣れてきたら動画編集を足していく。この広げ方は現実的だと思います。
最初に作るポートフォリオ
案件に応募する前に、3点作っておきます。
- YouTube解説動画用のナレーション(30秒〜1分)
- ショート動画用のナレーション(15〜30秒)
- 商品・サービス紹介用のナレーション(30秒程度)
それぞれ違う声とトーンで作ると、対応できる幅を見せられます。
作るときのポイントです。
- 読み間違いがないか、通しで確認する
- ファイル名を整理しておく(用途が分かる名前に)
- 使った台本も一緒に残しておく
余裕があれば、生成前の台本、最初に生成したもの、修正したあとのものを並べて残しておいてください。「生成しただけ」ではなく「直せる」ことを見せる材料になります。これは応募のときに効きます。
Voice Cloneを使うときの注意
声のクローンは便利ですが、権利の問題が絡みます。まず、2種類あることを押さえてください。
Instant Voice Cloning — Starter以上で使えます。短い音声から声を作れますが、自分以外の声をクローンする場合は、その声をクローンする許可を持っている必要があります。
Professional Voice Cloning — Creator以上で使えます。こちらは自分自身の声だけをクローンできる仕組みです。
そのうえで、注意点を挙げておきます。
他人の声を使う場合 — 本人の同意が必要です。同意なくクローンして使うことは認められていません。
有名人や声優の声 — 使えません。なりすましにあたりますし、権利の侵害になります。
クライアントから「この声で作ってほしい」と参考音声を渡された場合も、その声を使う権利があるかを確認してください。トラブルの原因になります。
副業として続けるなら、ここは慎重にしておいたほうがいいです。
自分の声そのものを収益化する方法もある
ElevenLabsには、ナレーション制作を受注する以外の収益化の仕組みもあります。
自分のProfessional Voice CloneをVoice Libraryに公開すると、その声が使われるたびに報酬を受け取れます。公式では、報酬の計算は有料ユーザーによる使用が対象で、無料ユーザーの使用は含まれないと案内されています。支払いはStripe経由です。
条件が2つあります。Professional Voice CloneはCreator以上で作成すること。そして、報酬を受け取る間は有料契約を維持する必要があることです。
なお、自分の声のプロ品質のクローンを作って公開できるのは本人だけで、音声のCaptcha技術で確認される仕組みになっています。
制作を受注する働き方とは別のルートなので、この記事では紹介にとどめます。声に自信がある人には、選択肢の一つになります。
ElevenLabs副業で気をつけたいこと
生成時間だけで時給を計算しない
生成は数分でも、聞き直しと修正に時間がかかります。1万文字のような長い台本では、通しで確認するだけでもまとまった時間がかかります。ここを見込んでおかないと、受けたあとにきつくなります。
クレジットの消費を意識する
再生成を繰り返すと、そのぶんクレジットを使います。修正が多い案件は消費が早いです。
商用利用のプランを確認する
納品する仕事なら、Starter以上が必要です。ここは最初に確認してください。
納品形式を確認する
MP3かWAVか、ビットレートの指定があるか。受注前に聞いておくと安心です。
修正回数を確認する
「修正は何回まで」と決まっているかどうかで、負担が変わります。
指定された声の使用条件を確認する
クライアントから声を指定された場合、その声を商用で使える条件かを確認してください。
今日やること
- ElevenLabsを無料で開いてみる
- 100〜300文字程度の台本を用意する
- 音声を生成する
- 最初から最後まで聞いてみる
- 不自然な箇所を直して、その部分だけ再生成する
- クラウドソーシングでAIナレーションの案件を10件見る
- 副業として使うなら、Starter以上の商用利用条件を確認する
4と5をやってみると、この仕事の中身が体感できます。生成するだけの仕事ではない、というのが分かるはずです。
▶ 【ElevenLabsを無料で試す】
まとめ
ElevenLabsを使えば簡単に稼げる、という話ではありません。
実際の仕事は、台本を受け取って、整えて、生成して、通しで聞いて、読み間違いを直して、再生成して、つないで納品するところまでです。生成ボタンを押す時間より、確認と修正の時間のほうが長くなります。
無料版はまず試すために使ってください。案件を受けて納品する段階になったら、商用ライセンスの付くStarter以上を検討する。この順番で問題ありません。
そして、音声だけでなく動画編集まで組み合わせられると、受けられる仕事の幅が広がります。



コメント