AIライティングのプロンプトの作り方|ChatGPT・Claudeで使える5つの基本とテンプレート

ChatGPTに「ブログ記事を書いて」と頼んだら、文章としてはまとまっているのに、欲しかったものとは少し違う。指示を足していくうちにプロンプトが長くなって、どこが効いているのか分からなくなる。

原因のひとつは、AIに渡している情報の少なさです。AIは、あなたが誰に向けて書きたいのか、読んだ人にどうなってほしいのかを知りません。長い命令文を作るより、その材料を先に決めて渡したほうが、返ってくる文章は変わります。

この記事では、プロンプトに入れる5つの項目を決めて、そのまま使えるテンプレートまで用意します。用途はブログ・note・SNS・商品説明の4つです。難しい書式を覚える話ではありません。

この記事でわかること

プロンプトは、長さではなく「渡す材料」で決まります。

  • 01 プロンプトに入れる5つの項目 誰に、何を、読後にどうなってほしいか、使ってよい情報、やってほしくないこと。この5つで組み立てます。
  • 02 ひと言の依頼を、使える依頼に直す手順 「AI副業について記事を書いて」がなぜ弱いのか、どこを足すと変わるのかを、修正前後で並べて見ます。
  • 03 用途別のテンプレート4つ ブログの構成、note、SNS、商品説明。コピーして、空欄を自分の内容で埋めれば使えます。
  • 04 出力がズレたときに見直す場所 全部書き直すのではなく、5つの項目のどれが足りなかったかを確かめます。

まずは今書きたい文章を1つ選んで、5項目を埋めるところから試せます。

プロンプトは長ければいいわけではない

プロンプトという言葉には、決まった書式があるように見えます。実際はそうではなく、AIに足りない情報を渡すためのメモです。書式を覚える必要はありません。

AIが知らないことを渡すのがプロンプト

ChatGPTやClaudeは、日本語で文章を組み立てることはできます。一方で、次のことは知りません。

  • あなたがその文章を誰に読ませたいのか
  • 読んだ人にどうなってほしいのか
  • あなたが実際に試したこと、確かめたこと
  • 書いてはいけないこと(誇張、断定、扱わない話題)

ここが空のままだと、AIは一般的に当てはまる内容で埋めます。文章として読めるのに中身が薄く感じるのは、そのためです。プロンプトを長くしても、渡していない情報は増えません。

「文章を書いて」で終わると何が起きるか

よくある依頼はこの形です。

AI副業についてブログ記事を書いてください。

この依頼では、読者、記事の目的、入れてほしい内容、避けてほしい表現のどれも決まっていません。AIはその空欄を自分で埋めるので、返ってくるのは「AI副業とは」から始まる、どのサイトにも置ける文章になります。

次の章から、その空欄を埋める5項目を見ていきます。

プロンプトに入れたい5つの基本項目

用途がブログでもSNSでも、決めることは同じです。5つとも1〜2行で足ります。

1. 誰に向けて書くか

「初心者向け」では足りません。同じ初心者でも、ツールを触ったことがない人と、触ったが仕事につなげ方が分からない人では、必要な説明が変わります。どの段階で止まっている人かまで書きます。

  • 足りない例:初心者向け
  • 書ける例:ChatGPTは触ったことがあるが、それを副業にする方法が分からない会社員

読者の属性を自分と同じにする必要はありません。想定読者は、あなたが届けたい相手で決めます。

2. 何を伝えるか(1つに絞る)

1本の文章で伝えることを1つ決めます。2つ3つ入れると、AIはすべてを浅く触るので、結論が見えない文章になります。

たとえば「AIライティングでは、全文を書かせるより、構成・本文・修正に分けて頼むほうが直しやすい」のように、一文で言い切れる形にします。言い切れないなら、まだ絞れていません。

3. 読んだあとどうなってほしいか

読者が読み終えたときにできるようになっていることを書きます。ここを決めると、AIが説明をどこで止めればよいかが決まります。

  • 記事を1本書き上げられる
  • 自分の用途でプロンプトを作れる
  • 手元の下書きを自分で直せる

4. 使ってよい情報を渡す

実際に試したこと、確かめた数字、公式ページに書いてあること、自分の考え。渡した材料だけがその文章の中身になります。ここが空なら、出てくるのは一般論です。

そして、渡していないことは書かせません。これは表現の好みではなく、読者が判断を誤る原因になるためです。

注意

AIに任せてよいのは、構成、整理、言い換えまでです。経験、成果、数字、受注した実績は、自分で確認できる事実だけを書きます。試していないことを「やってみた」と書かせると、読んだ人はそれを本当の話として受け取ります。

5. やってほしくないことを書く

AIは、書いてよいものと書いてはいけないものの線を知りません。禁止することを書いておくと、直す回数が減ります。

  • 渡していない経験や数字を作らない
  • 収益や成果を保証しない
  • 同じ説明を言い換えて繰り返さない
  • 専門用語は必要なときだけ使う

4と5は対になっています。4で「使ってよい材料」を渡し、5で「勝手に足してはいけないもの」を伝えます。

ひと言の依頼を、使える依頼に直す

さきほどの「AI副業についてブログ記事を書いてください」に、5項目を足します。長い文章にする必要はなく、項目を並べるだけで足ります。

修正前

AI副業についてブログ記事を書いてください。

修正後

AI副業についての記事を書いてください。

読み手:ChatGPTは使ったことがあるが、副業で何をすればいいか分からない会社員

伝えること:AIを使うと、文章・画像・資料の制作から小さく副業を始められる

読後のゴール:自分が最初に試す副業を1つ選べる

使ってよい情報:(ここに自分が確かめたことを書く。空なら一般的な手順として書いてよい)

条件:初心者にも分かる言葉を使う/渡していない経験や数字を作らない/収益を保証しない/同じ説明を繰り返さない

変わったのは3か所です。読者が1人に決まり、記事の目的が1つに絞られ、AIが勝手に埋めてはいけない部分が決まりました。文字数は増えていますが、考える量は増えていません。

「使ってよい情報」が空のままでも構いません。空のときは一般的な手順として書いてもらい、あとで自分の言葉に置き換えます。空欄を埋めたふりをしてAIに作らせるより、そのほうが安全です。

用途別のプロンプト

4つ載せます。基本の5項目をベースに、用途に合わせて必要な項目を足したり、言い換えたりしています。コピーして、コロンのうしろを自分の内容に置き換えてください。

ブログ記事の構成を作る

本文から頼まず、構成だけを先に出させます。構成の段階なら、気に入らなければ捨てても惜しくありません。

次の記事の構成を作ってください。

メインキーワード:
想定読者:(どの段階で止まっている人か)
検索意図:(読者が知りたいこと)
記事のゴール:(読後にできるようになること)

条件:
・見出しは h2 と h3 だけで整理する
・同じ内容の見出しを作らない
・読者が実際に進める順番にする
・渡していない経験や数字を入れない

出てきた構成は、そのまま使わずに削ります。自分が書けない見出し、調べないと書けない見出しは、この時点で外しておきます。

noteの記事を書く

note記事の構成を作ってください。

テーマ:
読み手:
伝えたいこと:(1つに絞る)
自分の経験:(実際にあったことだけ)
読後にしてほしいこと:

条件:
・一般論だけで段落を埋めない
・経験は渡した内容だけを使い、足さない
・です・ます調で、硬くしすぎない

ネタ探しから公開までの流れは1本の記事にまとめてあります。noteを1本仕上げるところまで進めたい場合は、Claudeでnoteを1本書き上げるを読んでください。

SNSの投稿文を作る

SNSの投稿文を3案作ってください。

投稿する場所:(X / Instagram など)
読み手:
伝えること:(1つ)
読んだ人にしてほしいこと:
文字数の目安:(○文字程度)

条件:
・渡していない経験や数字を入れない
・煽らない
・ハッシュタグは指定した数だけにする

XとInstagramでは、同じ内容でも書き方が変わります。それぞれに合わせた依頼文と、出てきた文章の直し方はChatGPTでSNS投稿文を作る手順で扱っています。

商品やサービスの説明文を作る

出品ページやプロフィール文にも同じ形が使えます。ここでは、書いてはいけないことを多めに指定します。

サービスの説明文を作ってください。

サービス内容:
読み手:(どんな困りごとを持っている人か)
できること:(実際に提供できる範囲だけ)
できないこと:
納期と料金:(決まっている範囲だけ)

条件:
・提供できないことを書かない
・成果や効果を保証しない
・実績はこちらが渡した内容だけを使う

出力がズレたときは、プロンプトのどこを見直す?

思っていた文章と違うものが出てきたとき、プロンプト全体を書き直す必要はありません。5項目のどれが足りなかったかを見ます。

出てきた文章の様子足りていない項目
誰にでも当てはまる説明が続く1. 読者が曖昧
話題が広がって結論が見えない2. 伝えることが1つに絞れていない
説明で終わって、読者が何をすればいいか分からない3. 読後のゴールが無い
中身が薄い、具体例が一般的4. 使ってよい情報を渡していない
試していないことが書かれている、表現が強すぎる5. やってほしくないことを書いていない

足りない項目が分かったら、その項目だけを追加して同じ会話の中で頼み直します。全部を書き直すと、うまくいっていた部分も変わってしまいます。

直す範囲を狭く伝えるのも同じ考え方です。「2つ目の見出しだけ、もっと具体的に書き直してください」のように、場所を指定します。

なお、文章そのものが硬い、言い回しがAIっぽい、自分の文体と違うという場合は、プロンプトの作り方ではなく書いたあとの直し方の話になります。手順はClaudeで書いたnote記事がAIっぽい?自然な文章に直す5つの方法にまとめてあります。

プロンプトを作るときに避けたい3つ

条件を詰め込みすぎる

条件を増やしすぎると、どれを優先してほしいのか分かりにくくなります。まずは外せない条件だけを入れ、出力を見ながら追加します。

判断をまるごと任せる

「いい感じに」「読まれるように」だけでは、何を目指すかが決まりません。AIに候補を出してもらうことはできますが、誰に何を伝えるかを最終的に決めるのは書き手です。

経験や数字まで作らせる

ここがいちばん気をつけたいところです。体験談や収益の数字をAIに書かせると、読んだ人はそれを本当にあったこととして受け取ります。書いた本人も、あとで自分が確かめた話かどうか分からなくなります。

渡せる経験が無いうちは、一般的な手順として書けば足ります。自分で試したら、そのときに書き足します。

コピペ用|基本のプロンプト

用途が決まっていないときは、これを土台にしてください。5項目がそのまま並んでいます。

次の条件で文章を作成してください。

【用途】
(ブログ / note / SNS / 商品説明 など)

【読み手】
(どの段階で止まっている人か)

【伝えること】
(1つに絞る)

【読後のゴール】
(読んだあとにできるようになること)

【使ってよい情報】
(自分が確かめたこと。無ければ空のままでよい)

【条件】
・渡していない経験や成果を作らない
・収益や効果を保証しない
・同じ内容を繰り返さない
・抽象的な説明だけで終わらせない
・専門用語は必要なときだけ使う

【追加条件】
文体:(例:初心者向け、やさしい、実務的)

この形に慣れたら、用途ごとに項目を足し引きします。SNSなら文字数、商品説明ならできないこと、といった具合です。

まとめ

プロンプトは、難しい命令文を組み立てるものではありません。誰に、何を、読後にどうなってほしいか、使ってよい情報、やってほしくないこと。この5つを先に決めるだけで、返ってくる文章は変わります。

今書きたい文章を1つ選んで、上のテンプレートの空欄を埋めてみてください。5項目が埋まらない場所があれば、そこがまだ決まっていない部分です。

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