AIライティングの始め方|未経験から仕事を受けて記事を納品するまで

AIライティング

AI副業の中で、最初の一本として選びやすいのがAIライティングです。案件の数が多く、始めるための費用もほとんどかかりません。

ただ、勘違いしたまま始めるとつまずきます。私も最初は「ChatGPTに書かせて送ればいいんだろう」と思っていました。実際にやってみると、それでは通用しませんでした。

この記事では、AIをどこまで使って、どこから自分でやるのか。その線引きと、実際の書き方の手順を書いていきます。

AIライティングとは何をする仕事か

まず、仕事の中身をはっきりさせておきます。

AIライティングは、記事作成の依頼を受けて、その制作にAIを使う仕事です。依頼主から「このキーワードで3,000字の記事を」といった形で発注があり、こちらが記事を書いて納品します。ここまでは普通のWebライターと同じです。

違うのは、作り方です。構成案を出す、下書きを作る、調べ物をまとめる。この部分にAIを使います。そのぶん作業時間が短くなります。

ここで大事なのが、AIの出力をそのまま納品する仕事ではないということです。AIが書いた文章には、事実と違う内容が混ざります。依頼主の指示からずれることもあります。そのまま送れば、修正依頼が来るか、低評価がついて終わります。

役割を分けるとこうなります。

  • AIがやること:情報の整理、構成案の提示、下書きの作成、推敲の補助
  • 自分がやること:依頼内容の理解、構成の判断、事実の確認、最終的な仕上げ

この線引きができていれば、未経験からでも成立します。逆に、ここを曖昧にしたまま始めると、速く書けるのに評価が上がらない、という状態になります。

なぜAIを使っても仕事として成立するのか

「AIで書いたものを納品していいのか」と気になる人もいると思います。

依頼主が求めているのは、読める記事が期日に届くことです。書いた道具が何かではありません。手書きでもWordでもAIでも、成果物の質が要件を満たしていれば問題にはなりません。

ただし、条件が二つあります。

一つは、内容に責任を持つのが自分だということ。AIが間違えたとしても、納品したのはこちらです。事実確認を飛ばした記事を送って問題が起きれば、責任を負うのは自分です。

もう一つは、案件のルールに従うこと。募集要項に「AIの使用不可」と書かれている案件があります。その場合は使わない、あるいは応募しない。ここを破ると、信用の問題になります。

この二つを守るなら、AIを使うことは何も後ろめたくありません。

必要なもの

準備するものは多くありません。

  • パソコン — スマホでも書けなくはないですが、効率が違います
  • AIツール — ChatGPTかClaude。無料プランでも始められます
  • 文章を書く場所 — Googleドキュメントで十分です。共有リンクを渡せるので、納品にも使えます

有料プランは最初から契約しなくて構いません。無料の範囲で回数制限にぶつかるようになってから、そのとき考えれば間に合います。

実際の書き方:6ステップ

ここからが本題です。1本の記事をどう作るか、順番に見ていきます。

1. 依頼内容とキーワードを整理する

いきなりAIに投げないでください。最初にやるのは、依頼内容を自分で読み込むことです。

確認するのは、狙うキーワード、想定読者、文字数、構成の指示があるか、参考にしてほしい記事があるか、書いてはいけないことがあるか。マニュアルが配られている案件なら、それを最後まで読みます。

ここを飛ばすと、あとで全部書き直しになります。時間がかかるように見えて、実は一番の近道です。

2. AIに構成案を出させる

依頼内容を整理したら、それをそのままAIに渡して構成案を作らせます。

プロンプトの例です。

あなたは、〇〇(例:note、企業オウンドメディア、SEOブログ)で記事を執筆するプロのWebライターです。

以下の条件をもとに、Web記事の構成案を作成してください。

【記事条件】
・媒体:〇〇
・テーマ:〇〇
・メインキーワード:〇〇
・関連キーワード:〇〇、〇〇
・想定読者:〇〇
例:〇〇をやったことがなく、△△で困っている初心者
・読者の悩み:〇〇
・検索意図:〇〇を知りたい/〇〇できるようになりたい
・記事の目的:読者が記事を読み終えたあとに〇〇できる状態にする
・想定文字数:3,000字程度
・必ず含める内容:〇〇、〇〇、〇〇
・避ける内容:〇〇
・記事のトーン:初心者にも分かりやすく、具体的で自然な文章
・専門用語:必要な場合はかみ砕いて説明する

【構成ルール】
・H2、H3で構成する
・読者が知りたい順に並べる
・同じ内容を別見出しで繰り返さない
・各見出しの役割を明確に分ける
・初心者が途中で疑問に感じそうな点を先回りして入れる
・結論だけで終わらず、具体例や手順につながる構成にする
・媒体の読者層や読み方に合わせて構成を調整する
・SEOを意識する場合も、キーワードを不自然に詰め込まない

【出力形式】
以下の形式で出してください。

H2:〇〇
・この見出しで伝える内容:
・読者の疑問:
・入れるべき具体例:

H3:〇〇
・この見出しで伝える内容:

最後に、
・この記事の構成で不足している情報
・重複している可能性がある部分
・追加した方がよい見出し
があれば指摘してください。

想定読者を具体的に書くほど、構成の精度が上がります。「初心者向け」だけだと曖昧なので、「〇〇をやったことがなく、△△で困っている人」くらいまで書きます。

3. 構成を自分で直す

出てきた構成を、そのまま使わないでください。ここが記事の質を決めます。

見るポイントは3つです。

依頼内容とずれていないか — 指示されたテーマから外れた見出しが混ざることがあります。

順番が読者の疑問どおりか — AIは網羅的に並べますが、読者が知りたい順とは限りません。前提の説明が長く続いて、肝心の答えが後半に来ている構成はよくあります。前に持ってきてください。

要らない見出しがないか — 「まとめ」の前に「注意点」「よくある質問」と続けて詰め込む癖があります。中身が薄くなるくらいなら削ります。

直したい部分は、AIに指示して作り直させても、自分で書き換えても構いません。大事なのは、出てきたものを検討せずに次へ進まないことです。

4. 見出しごとに下書きを作らせる

構成が固まったら、本文に入ります。ここでのコツは、記事全体を一度に書かせないことです。

まとめて書かせると、どの見出しも同じ調子になり、内容も薄く広がります。見出し単位で作らせるほうが、密度が上がります。

以下の見出しの本文を書いてください。

・見出し:〇〇 ・この見出しで伝えること:〇〇 ・文字数:500字程度 ・読者:〇〇

条件: ・結論を先に書き、そのあとに理由や具体例を続ける ・「〜と言えるでしょう」「〜ではないでしょうか」のような曖昧な語尾を使わない ・抽象的な説明だけで終わらせず、具体例を入れる

条件を細かく指定するほど、あとの手直しが減ります。毎回同じ条件を使うので、一度作ったプロンプトは保存しておくと楽です。

5. 事実確認と加筆

ここが省略できない工程です。

AIは、それらしい嘘を書きます。数字、固有名詞、制度の内容、日付。この4つは特に間違えます。「〇〇年に施行された」「業界の平均は△△%」といった記述が出てきたら、必ず元の情報を調べてください。確認できないものは、書かずに削ります。

同時に、自分の知識で足せるところは足します。実際に使ったことがあるツールの話、仕事で見てきたこと。ここが入ると、AIだけで作った記事との差が出ます。依頼主が継続を頼みたくなるのも、たいていこの部分です。

6. 通して推敲する

最後に、頭から通して読みます。声に出して読むと、引っかかる箇所がよく分かります。

見出しごとに作っているので、つなぎ目が不自然になっていたり、同じ説明が2箇所に出てきたりします。そこを整えて完成です。

推敲の補助にAIを使うこともできますが、直された文章をそのまま採用しないでください。何をどう変えたのかを見て、自分で判断します。

AIっぽい文章にならないために

ここは一番重要な章です。発注者が一番気にするのが、この部分だからです。

「AIで書きましたね」と分かる文章には、はっきりした癖があります。順番に見ていきます。

抽象語ばかりで中身がない

AIが最も出しやすいのが、意味の広い言葉です。「重要です」「効果的です」「大切になってきます」「意識しましょう」。読んでいる間はもっともらしいのに、読み終わって何も残らない文章になります。

直し方は単純で、その抽象語を具体に置き換えることです。「事前の準備が重要です」ではなく、「先に依頼内容を最後まで読んでおくと、書き直しが減ります」。何をすればいいのかが分かる形にします。

結論が出てくるのが遅い

AIは前置きを長く書きます。「近年、〇〇が注目を集めています」「〇〇には様々な方法がありますが」といった導入から始まり、肝心の答えが3段落目に出てくる。Web記事では致命的です。

各見出しの下は、結論から始めてください。理由や背景はそのあとで構いません。プロンプトの段階で指定しておくと、直す量が減ります。

同じことを言い換えて繰り返す

文字数を埋めようとすると、AIは同じ内容を別の言葉で繰り返します。「つまり」「言い換えると」「このように」で始まる文が続いていたら、たいてい前の文と同じことを言っています。

見つけたら、後ろの文をまるごと削ってください。文字数が足りなくなるなら、繰り返しではなく具体例を足します。

妙に整いすぎた箇条書き

「メリット3つ」「注意点5つ」のように、きれいに数が揃った箇条書きが並ぶのもAI文の特徴です。実際には、重要度に差があるはずなのに、全部同じ長さで並んでいる。

読み手からすると、何が一番大事なのか分かりません。本当に大事な項目だけ残して、あとは本文に溶かすか削ります。数を揃えるために内容を薄めるのが、一番やってはいけないことです。

語尾が同じ形で続く

「〜です。〜です。〜です。」と同じ語尾が並ぶと、単調で読みづらくなります。逆に「〜でしょう」「〜かもしれません」ばかりだと、書いている本人が自信がないように読めます。

断定できることは断定してください。曖昧な語尾は、本当に不確かなときにだけ使います。

誰にでも当てはまることしか書いていない

一番の問題がこれです。読者が誰でも成立する文章は、誰にも刺さりません。

「人によって異なります」「状況に応じて判断しましょう」で終わっている段落があったら、そこを書き直してください。「私の場合はこうした」「〇〇のケースならこちらを選ぶ」まで踏み込むと、記事の価値が変わります。


これらを直すには、書いたあとに一度、AI文の癖を探す目で読み返すのが確実です。慣れると数分で終わります。この工程を飛ばさない人が、継続で依頼をもらえるようになります。

やってはいけないこと

大事なことなので、しっかりと書いておきます。

事実確認をせずに納品する

AIが書く内容は、全て正しいとは限りません。一見整合性のある「それっぽい記事」を平気で書いてきます。これはAIの特性上、仕方のないことです。この間違いをそのまま送ると、依頼主のメディアに誤情報が載ります。気づかれれば修正、気づかれなければもっと悪い結果になります。確認は必ずしてください。

AI使用禁止の案件でAIを使う

募集要項に書かれている場合は従います。文章のチェックツールで判定されることもありますし、何より契約違反です。使いたいなら、AI利用が問題ない案件を選べば済む話です。

他人の記事をAIに投げてリライトさせる

既存の記事をAIに読ませて書き直させる。これは著作権の問題になります。言い回しを変えただけの記事は、法的にも検索エンジンの評価としても危険です。参考にするのは構いませんが、自分の言葉で書き直してください。

どこで仕事を受けるか

未経験なら、まずクラウドソーシングです。案件数が多く、実績ゼロでも応募できて、報酬の未払いを防ぐ仕組みがあります。代表的なのが次の3つです。

クラウドワークス

クラウドワークスは国内最大級のサービスで、仕事のカテゴリーが200種類以上あります。記事作成やデータ入力のような経験不問のものから、Web制作のような専門的なものまで並んでいます。応募から納品、報酬の受け取りまでオンラインで完結します。

安心なのが「仮払い方式」です。仕事を始める前にクライアントが報酬を預ける仕組みなので、書いたのにお金が支払われない、という事態を防げます。

仕事の受け方はいくつかありますが、ライティングで探すなら、自分から応募する「プロジェクト形式」が中心になります。実績0のうちは、「未経験OK」「初心者歓迎」「マニュアルあり」「構成あり」といった案件から応募して、実績を積んでいく使い方が向いています。

ランサーズ

ランサーズも、早くから展開されている大手です。扱う仕事の幅も、仮払いの仕組みも、クラウドワークスとよく似ています。

違いを挙げるなら、プロフィールや実績を仕事につなげる仕組みが手厚いことです。ポートフォリオを載せられるほか、自分のできる仕事を「パッケージ」として出品しておくこともできます。実績や評価が一定の条件を満たすと「認定ランサー」になる制度もあり、続けるほど有利になる作りです。

こちらにも初心者向けの案件があり、記事作成、体験談、リライトなどから始められます。

ココナラ

ココナラは、少し性格が違います。案件に応募するのではなく、自分のサービスを出品して依頼を待つ形です。「〇〇分野の記事を執筆します」と並べておくイメージですね。

応募し続けなくていいのは楽ですが、待ちの姿勢になるぶん、最初の1件が入るまでは時間がかかります。


初心者なら、どれか一つに絞る必要はありません。クラウドワークスとランサーズの両方に登録して、条件に合う案件を広く探すのが現実的です。実績0の時期はどうしても採用されにくいので、応募先が2倍あるだけで確率が変わります。ココナラは、実績が少し貯まってから出品しておくといいと思います。

このほかに、企業やメディアと直接契約する方法や、自分でブログを運営して広告収入を得る方法もあります。ただ、直接契約は実績がないと声がかからず、ブログは収益が出るまでに半年以上かかります。どちらも選択肢としては覚えておく程度で、初心者が最初に狙う場所ではありません。

登録の手順、プロフィールの書き方、案件の選び方、最初の応募までは、別の記事で詳しく書いています。

▶ 【リンク:クラウドワークスの始め方|登録から最初の応募まで】

どのくらい稼げるか

報酬は文字単価で決まることが多いです。3,000字の記事を文字単価1円で受ければ、報酬は3,000円になります。

クラウドワークスが公開している発注相場では、専門知識を必要としないブログ記事の作成が文字単価1円〜、記事の校正・リライトが1記事3,000円〜、記事構成の作成が1記事1,000円〜という水準で掲載されています。

ただ、文字単価だけを見ても意味がありません。実際に手元に残る金額は、かかった時間で決まります。計算してみます。

3,000字の記事を、文字単価1円で受注した場合

報酬作業時間実質時給
AIを使わない3,000円4時間750円
AIを使う(慣れる前)3,000円3時間1,000円
AIを使う(慣れたあと)3,000円2時間1,500円

同じ報酬でも、時間が半分になれば時給は倍です。AIライティングの利点は、単価が上がることではなく、1本にかかる時間が短くなることにあります。

ここを勘違いすると苦しくなります。AIを使えば高い単価がもらえるわけではありません。単価を上げるのは、実績と専門性です。AIができるのは、同じ単価でこなせる本数を増やすことです。

月5万円を目安にすると、文字単価1円・3,000字の記事なら月17本ほど。1本2時間なら、月34時間です。平日の夜に1時間、土日に少し多め、という配分で届く範囲です。ただし、これは案件が安定して取れるようになってからの話で、最初の数ヶ月はもっと少ないと思っておいてください。

なお、クラウドソーシング経由の場合、報酬からシステム利用料が引かれます。表示されている金額がそのまま手取りではない点は、頭に入れておいてください。

つまずくポイント

私が実際に止まったところと、その対処です。

最初の1件が取れない

一番多い壁で、一番へこむところです。応募しても返事が来ない。何件出しても決まらない。私も同じでした。

ただ、これは仕方のない面があります。実績が0件だと、発注者から見てあなたを判断する材料が何もありません。同じ募集に実績のある人が応募していれば、そちらが選ばれます。文章の良し悪し以前の話で、そういうものだと思っておいてください。

だから、落ちたことを自分の評価だと受け取らないでほしいです。落ちても失うものは何もありません。お金が減るわけでも、記録に傷がつくわけでもない。応募した時間だけです。

そう考えると、応募しないほうがもったいない。少しでも条件に合いそうなら、深く考えずに出していいと思います。落ちて当たり前、通ったらラッキー。それくらい開き直っているほうが、結果的に早く決まります。

私も何件応募したか覚えていません。返事がないことにも、そのうち慣れました。慣れてしまえば、応募は数分で終わる作業です。

詳しい探し方と応募文の書き方は、クラウドワークスの記事に書いています。

書くのに時間がかかりすぎる

最初は1本に5時間かかることもあります。たいていは、構成の段階で迷っているのが原因です。構成を固めてから本文に入る順番を守ると、目に見えて速くなります。

修正依頼が来る

落ち込む必要はありません。修正依頼は、次も頼む前提だから出てくるものです。指摘された箇所を直して、同じ指摘を二度受けないようにメモしておけば、それだけで評価が上がります。

AIっぽいと指摘される

上の章に戻って、癖を探す読み返しを工程に入れてください。指摘されるのは、たいてい事実確認と推敲を飛ばしたときです。

まとめ

AIライティングは、構成と下書きにAIを使い、判断と確認を自分が行う仕事です。完成までを全てAIに任せるのではなく、この分担ができていれば未経験からでも始められます。

今日やることを一つだけ挙げるなら、サンプル記事を1本書いてみることです。案件を探す前で構いません。この記事の6ステップをそのまま試して、自分の得意な分野で1本仕上げてみてください。

実際に手を動かすと、どこで詰まるのかが分かります。それが分かってから案件を探したほうが、応募も通りやすくなります。書いたものは、そのまま応募のときに見せる材料にもなります。

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