Claudeでnoteの記事を作ってみたものの、読み返すと、どこか自分の文章ではないような違和感がある。内容はまとまっているのに、ありきたりな表現が続いたり、同じことを何度も説明していたり。
「なんかAIが書いた文章っぽい…」こう思ったことはありませんか?
この記事では、Claudeで作ったnoteの下書きを自然な文章に直す方法を、5つのステップで紹介します。修正前後の例文も載せているので、自分の下書きと見比べながら編集を進められます。
まだ下書きがない方は、こちらの記事でネタ探しから記事を1本書き上げるまでの流れを紹介しています。
Claudeでnoteを1本書き上げる|ネタ探しから公開まで実際の流れを解説
この記事でわかること
Claudeの下書きを、自分の文章に直す5ステップ
- 01 同じ意味の文章と定型句を削る 重複した説明と「継続することが大切です」のような言い回しを、修正前・修正後の例文を見ながら落としていきます。
- 02 抽象的な説明を具体的な行動に変える 「工夫しましょう」で終わっている文を、読んだ人がそのまま手を動かせる文に書き換えます。
- 03 自分の経験・考えを加える 実際に何をして、どうなったか。Claudeが書けない部分を、自分のメモから足します。
- 04 自分の文体に合わせてClaudeに部分修正させる 全文を書き直させず、1段落ずつ直すときのプロンプトをそのまま載せています。
- 05 最後は自分で読み返して整える 声に出して読み、引っかかった場所だけ手で直します。公開前の確認は6項目です。
全文を一度に直す必要はありません。いちばん引っかかる1段落から、この順番で直していきます。
Claudeで書いたnote記事が「AIっぽい」と感じるのはどんなとき?
直し始める前に、何が引っかかっているのかを分けておきます。「です・ます調」自体は、人が書いたnoteでも普通に使われています。違和感の原因は、たいてい文体よりも中身の側にあります。
どの記事にも使えそうな抽象的な説明が続く
「継続することで少しずつ成果が見えてきます」「自分に合った方法を見つけることが大切です」といった文は、どんなテーマの記事に入れても意味が通ります。こうした文が続くと、読む人は新しい情報を受け取れないまま読み進めることになります。
テーマを別のものに入れ替えても成り立つ段落があれば、そこが抽象的すぎるサインです。
同じ意味の説明や定型表現が繰り返される
見出しの最初で言ったことを、段落の最後で「このように〜」ともう一度まとめる。「重要なのは」「〜と言えるでしょう」が何度も出てくる。1文ずつ見ると間違ったことは書いていないので、読み返しても見落としやすいところです。
書き手自身の経験・判断が見えない
いちばん大きいのはここです。Claudeは、書き手が実際に何を試し、どこで迷ったかを知りません。渡されていない情報は書けないので、下書きには誰が書いても同じになる説明が残ります。
言い回しや繰り返しは、文章を直せば整います。経験や判断が足りない部分は、書き手が材料を足さないと埋まりません。この2つを分けて見ると、どこに手をかければいいかがはっきりします。
Claudeで作ったnoteの下書きを自然な文章に直す5ステップ
ここからが本題です。STEP1〜2で言い回しと中身を整理し、STEP3で自分の材料を足し、STEP4でClaudeに部分的に整えてもらい、STEP5で自分の目で仕上げます。各STEPの例文は、説明用に用意したものです。
STEP1|同じ意味の文章と定型句を削る
最初にやるのは、削る作業です。いちばん手軽で、効果も見えやすいところです。
判断の基準は「その文や言葉を消しても、意味が変わらないか」です。特に次のような表現は、消しても意味が通ることが多いです。
- 「重要なのは〜です」
- 「〜と言えるでしょう」
- 「〜することが可能です」
- 「このように」で始まるまとめの文
- 「ぜひ〜してみてください」で終わる締めの文
修正前
noteを続けるうえで重要なのは、無理のないペースを保つことです。毎日投稿にこだわりすぎると、負担が大きくなり、途中で書くのが嫌になってしまう可能性があります。このように、自分に合ったペースで続けることが、noteを長く続けるための大切なポイントと言えるでしょう。
修正後
毎日投稿にこだわると負担が大きくなり、途中で書くのが嫌になりやすくなります。noteは、無理のないペースで続けられるかどうかを優先して考えます。
どこを直したか
1文目の「無理のないペースを保つ」と、3文目の「自分に合ったペースで続ける」は同じことを言っています。3文目を削り、「重要なのは」「と言えるでしょう」も外しました。3文が2文になりましたが、伝えている情報は減っていません。
語尾を「です」「ます」と入れ替えるより、文そのものを減らす方が変化は大きくなります。ただ、この修正後の文もまだ「無理のないペース」が何なのかは分かりません。そこを直すのが次のSTEP2です。
STEP2|抽象的な説明を具体的な行動に変える
次は、読んだ人が「で、何をすればいいのか」が分かる文にします。確認するのは、その段落を読み終えた人が次にとる行動を思い浮かべられるかどうかです。
修正前
noteで読まれる記事を書くには、読者に価値を提供することを意識しましょう。読者の悩みに寄り添い、役立つ情報を届けることで、信頼につながります。
修正後
書き始める前に、「この記事を読み終わった人ができるようになること」を1行で書き出しておきます。たとえば「自分の下書きから、直す段落を1つ選べる」のような形です。書いている途中で、その1行から外れた段落が出てきたら、削る候補にします。
どこを直したか
「価値を提供」「悩みに寄り添う」は、方向としては正しくても、何をすればいいかが書かれていません。そこで、読者がその場でできる作業(ゴールを1行で書く)に置き換えました。
具体的にするときに使うのは、読者が実際にできる作業です。売上や成果の数字を足すと具体的に見えますが、数字は実際にあるときだけ使います。
抽象的な文を自分で探すのが難しいときは、Claudeに抜き出してもらう方法もあります。書き換えまで頼まず、場所と理由だけを出してもらうのがポイントです。
次の文章から、どのテーマの記事にも入りそうな抽象的な文を抜き出してください。
書き換えはしないでください。
抜き出した文ごとに、
「読者が何をすればいいか分からない理由」を1行で書いてください。
【文章】
(直したい見出し1つ分の本文を貼る)
STEP3|自分の経験・考えを加える
Claudeに任せられるのは、文章の整理までです。実際に試したこと、迷ったこと、なぜその方法を選んだのかは、書き手しか持っていません。
見出しごとに、次のような材料を短くメモしておくと、どこに何を足せるかが見えてきます。
- 実際にやったこと
- 迷ったこと、つまずいたこと
- その方法を選んだ理由
- 調べて確認したこと(どこで確認したかも一緒に)
経験がないテーマもあると思います。その場合は、無理に「私は〜しました」を足さず、確認した事実と自分の考えを、それぞれそう分かる形で書きます。
修正前
初心者のうちは、有料プランに切り替えることで作業効率が大きく向上します。
修正後
まずは無料版で1本書き上げてみます。その途中で利用の上限に何度も達するようなら、有料プランにすると上限がどこまで増えるかと、月額料金を、Claudeの公式の料金ページで確認します。そのうえで、毎月その金額を払ってでも書く本数を増やしたいかどうかで、切り替えるかを決めます。
どこを直したか
修正前の「作業効率が大きく向上します」は、根拠が示されていない断定です。修正後は、何を確認するのか(有料プランの利用上限と月額料金)と、どの順番で判断するのか(無料版で書く → 上限に達するか見る → 公式情報を確認する → 払う価値があるか決める)が分かる形にしました。経験がなくても、何を根拠に、どう考えているのかが見えると、書き手のいる文章になります。
経験がある場合は、メモした事実をClaudeに渡して、その事実だけで書き直してもらう方法が使えます。そのときのプロンプトは、前の記事のSTEP8で紹介しています。
STEP4|自分の文体に合わせてClaudeに部分修正させる
STEP1〜3で中身が整ったら、言い回しを自分の話し方に近づけます。ここはClaudeに手伝ってもらうと早いところです。
頼むときは、全文ではなく、違和感のある段落を1つ指定します。全文を書き直してもらうと、直したくない部分まで変わり、STEP1〜3で整えた箇所が元に戻ってしまうことがあります。
文体の参考として、自分が書いた文章を数百字ほど一緒に渡します。過去のnoteがなければ、SNSの投稿や、人に送った長めのメッセージでもかまいません。「自然な口調で」と頼むより、実際の文章を見せた方が、文の長さや語尾の癖が伝わります。
プロジェクトに書き手の設定や過去記事を入れておく方法は、前の記事のSTEP5で紹介しています。ここで使うのは、それとは別に、段落1つだけをその場で直すためのプロンプトです。
部分修正プロンプト
次の段落だけを修正してください。ほかの段落には触れないでください。
【修正したい段落】
(違和感のある段落を1つ貼る)
【気になっている点】
(例:言い回しが硬い/同じことを2回言っている/自分の話し方と違う)
【使ってよい事実】
(自分の経験や確認した事実があれば箇条書きで。なければ「なし」)
【文体の参考】
(自分が書いた文章を数百字ほど貼る)
条件:
・参考文の内容は使わず、文の長さ・語尾・言葉の選び方だけを参考にする
・段落の意味と情報は変えない
・【使ってよい事実】にない体験談、数字、感想を加えない
・修正案を2つ出し、それぞれ何を変えたかを1行で添える
案を2つ出してもらうと、どちらか一方を選ぶだけでなく、よい部分を組み合わせることもできます。どちらもしっくりこないときは、【気になっている点】をもう少し具体的に書き直してから、もう一度頼みます。
このプロンプトを実際の段落に当てはめた例は、このあとの「実例」の章に載せています。
STEP5|最後は自分で読み返して整える
最後は自分の目で読みます。声に出して読むか、普段の速さで通して読むと、書いているときには気づかなかった引っかかりが出てきます。
見るのは次の3つです。
- 読んでいて息が続かない、長すぎる文
- 前の段落から急に話が飛ぶところ
- さっき読んだ内容が、言い方を変えてもう一度出てくるところ
修正前
Claudeで下書きを作ったあとは、全体を読み返して、不自然な表現や重複している説明がないかを確認し、必要に応じて修正を加えたうえで、最後に誤字脱字もチェックしてから公開するようにします。
修正後
Claudeの下書きができたら、まず全体を通して読みます。不自然な言い回しや重複を直し、最後に誤字脱字を確認してから公開します。
どこを直したか
1文に「読み返す」「確認する」「修正する」「チェックする」が詰め込まれていたので、2文に分けました。「必要に応じて修正を加えたうえで」は「直し」の一言で足ります。
STEP4で出てきたClaudeの修正案も、ここでもう一度読みます。案をそのまま使うかどうかは書き手が決めます。使う部分だけ残し、元の文の方がよければ元に戻します。
実例|Claudeの下書きをnote公開用に編集してみる
ここでは、短いnote原稿を1つ使って、5ステップを通しで当てはめてみます。
※この章の原稿・書き手のメモ・修正例は、すべてこの記事の説明用に作ったサンプルです。実際に公開したnoteや、Claudeで生成した結果をそのまま載せたものではありません。
① 修正前の文章
「会社員がnoteを書く時間の作り方」という記事の一部、という想定のサンプルです。
修正前(Claudeの下書き)
会社員が副業としてnoteを続けるためには、時間の使い方を工夫することが重要です。忙しい毎日の中でも、スキマ時間を活用することで、記事を書く時間を確保することが可能です。
まず第一に、通勤時間を有効活用しましょう。通勤時間はまとまった時間を確保しやすく、アイデアを考えるのに最適です。さらに、昼休みなどの短い時間も活用することで、効率的に作業を進めることができます。
このように、スキマ時間を上手に使うことで、会社員でも無理なくnoteを続けることができると言えるでしょう。ぜひ自分に合った方法を見つけて、noteの執筆を楽しんでください。
② 気になった箇所と理由
| 気になった箇所 | 理由 | 使うSTEP |
|---|---|---|
| 「重要です」「可能です」「と言えるでしょう」 | なくても意味が通る定型句 | STEP1 |
| 1段落目と3段落目 | 「スキマ時間を使えば続けられる」を2回言っている | STEP1 |
| 「時間の使い方を工夫」「スキマ時間を活用」 | 具体的に何をするのかが分からない | STEP2 |
| 「アイデアを考えるのに最適です」 | 根拠がなく、この書き手に当てはまるかも分からない | STEP3 |
| 全体 | 書き手が実際にどうしているのかが1文もない | STEP3 |
| 「ぜひ〜楽しんでください」 | どの記事にも使える締めの文 | STEP1 |
③ 書き手のメモ
STEP3で足す材料として、書き手が次のメモを用意した、という設定にします。これもサンプル用に作った架空のメモです。
- 通勤は電車で片道30分。座れない日が多い
- 電車では、スマホのメモに見出しだけを書く
- 本文は、平日の夜に30分だけ時間をとって進める
- 夜は、電車で書いた見出しを見ながら、Claudeの下書きを直している
④ Claudeへの修正指示
STEP4の部分修正プロンプトに、この原稿とメモを当てはめるとこうなります。
STEP4では1段落ずつ直す方法を基本にしていますが、この実例では①の3段落をまとめて対象にしています。3段落とも短く、「同じ結論を2回言っている」問題が1段落目と3段落目にまたがっているため、1段落ずつだと繰り返しを整理できないからです。自分の原稿で試すときも、段落をまたぐ問題がなければ1段落ずつ頼みます。
【文体の参考】に入れている文章は、説明用に作成した文体サンプルです。実際の書き手の文章ではありません。
次の3段落をまとめて修正してください。この3段落以外には触れないでください。
【修正したい段落】
(①の3段落を貼る)
【気になっている点】
・定型句が多く、同じ結論を2回言っている
・「スキマ時間を活用」が抽象的で、何をしているのか分からない
・書き手が実際にどうしているかが書かれていない
【使ってよい事実】
・通勤は電車で片道30分。座れない日が多い
・電車では、スマホのメモに見出しだけを書く
・本文は、平日の夜に30分だけ時間をとって進める
・夜は、電車で書いた見出しを見ながら、Claudeの下書きを直している
【文体の参考】
冷蔵庫の野菜は、買ってきたらすぐに洗って切っておきます。使う直前にやろうとすると、面倒になって結局使わずに終わることが多いからです。切ってあれば、あとは炒めるだけです。平日の夜でも、10分あれば1品できます。
条件:
・参考文の内容は使わず、文の長さ・語尾・言葉の選び方だけを参考にする
・元のテーマを維持し、【使ってよい事実】を加えて具体的にする。根拠のない一般論や重複表現は削除してよい
・【使ってよい事実】にない体験談、数字、感想を加えない
・修正案を1つ出し、何を変えたかを1行で添える
⑤ 修正例
Claudeに頼んだときに返ってくる文章のイメージとして作った修正例です。
Claudeの修正例
会社員がnoteを続けるなら、まとまった時間を待つより、短い時間に作業を分けて進める方が現実的です。
通勤の電車では、スマホのメモに見出しだけを書いています。座れない日が多いので、本文を書くのは難しく、見出しを決めるところまでにしています。
本文は平日の夜に30分だけ時間をとって、Claudeが書いた下書きを直す作業にあてています。見出しが先に決まっていると、夜の30分でも書き始めやすくなります。
スキマ時間を上手に使えば、会社員でも無理なくnoteを続けられます。
定型句が消え、書き手が実際にしていることが入りました。ただ、このまま公開する前に、STEP5で読み返します。
⑥ 最終調整後の文章
最終調整後(公開用)
noteは、見出しを決める作業と本文を直す作業に分けて、短い時間で進めています。
通勤の電車では、スマホのメモに見出しだけを書いています。座れない日が多いので、ここでは本文まで書かず、見出しを決めるところで止めています。
本文は、平日の夜に30分だけ時間をとって進めます。電車で書いた見出しを見ながら、Claudeの下書きを直す時間です。
⑤から直したところ
- 1文目の「〜の方が現実的です」は、メモにない意見です。メモにある進め方(見出しと本文を分けている)をそのまま書く形に変えました
- 最後の1文を削除しました。1段落目と同じ結論のくり返しで、「無理なく」という言葉もメモにはありません
- 「見出しが先に決まっていると、書き始めやすくなります」を削りました。メモにない感想なので、メモにある事実(電車で書いた見出しを見ながら直している)に置き換えています
- 「本文を書くのは難しく」は、書き手の実感として言い切れるかが分からないため、「本文まで書かず」という事実の書き方にしました
修正前の3段落と比べると、増えた情報は、すべて③のメモにあるものだけです。逆に、①にあった「昼休みも活用する」はメモにない内容なので、削ったままにしています。自分が実際にやっていることなら、メモに足してから書き直します。
noteに公開する前の最終チェック
直し終わったら、公開前に次の点を確認します。自分の原稿を横に置いて、1つずつ当てはめていきます。
- 記事で伝えたいことが、冒頭の数行で分かるか
- 同じ意味の説明を、見出しをまたいで繰り返していないか
- 実際に経験していないことが、体験談として書かれていないか
- 数字・料金・サービスの仕様を、公式の情報で確認したか
- 引用・画像・他の人の文章を、出典を示したうえで使っているか
- 読み終わった人が、次に何をすればいいか分かるか
AIっぽい言い回しが消えたかどうかは、チェックの一部にすぎません。書いてあることが正確か、読んだ人の役に立つかまで確認できたら、公開の準備は整っています。
まとめ|まずは下書きの1段落から直してみよう
5ステップを全文に一度に当てはめようとすると、作業が大きくなって手が止まりやすくなります。
まずは自分の下書きを開いて、読んでいていちばん引っかかる段落を1つ選びます。STEP1で削り、STEP2で行動に変え、修正前と修正後を並べて読み比べてみてください。1段落で違いが見えれば、残りの段落も同じ順番で直していけます。


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